イケメンくんは地味子に夢中
第二章

スクールライフ①

昨日は色々あったけど、2日目の学校は落ち着いて生活できるといいなと思っていた数分前。

早速わたし、島田凜花。大ピンチです。



「あんたさー、成瀬様のなんなわけ?」

「成瀬、様?」



たぶん成瀬くんのファンであろうギャルの皆様に囲まれております。



「成瀬様と昨日会話してたらしいじゃん?」

「なんでこんな地味女が成瀬様に相手されてるの?」

「成瀬様はみんなの成瀬様なんだよ?わかる?」

「ぽっと出のあんたが会話していいような人じゃないの!」

「成瀬様はみんなのもの!観賞用なの、会話なんてしたらだめなの!」



ものすごい剣幕でだーっと話をされ、若干パニック。

成瀬くんはみんなのもの?観賞用?



「あの、お言葉なんですけど……」

「なに、口答えする気?」

「成瀬くんは席が隣で……」

「は?だから何?」



どうしよ、話通じないかも……。

そういえば、アイドルのときにもこんな事あったっけ。

こういう人たちは何を話しても通じないんだよな〜……。



「会話をしていたと言うか、挨拶をしないのは失礼かなと思って挨拶しただけでっ」

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