イケメンくんは地味子に夢中
「さ、RIN。入って。今日からここがあなたの家よ」

「しっ失礼しますっ」

「もー。凜花ったら、自分の家なのにどうしてそんなに改まってるのよ〜」



いやいや、お母さん。

いくら今日からここがわたしの家になるからって、こんなとこに来たの初めて過ぎて改まりもするよ!



「ちゃっちゃと荷ほどきしちゃうわよー」

「はい」

「あ、そういえばあたし、明日沖縄行かなきゃいけないから早く帰らないといけないんだったわ」

「えぇ!?」

「だから急いで荷ほどきするわよ!」



ここで帰る、とか言わないのが社長。本当に優しすぎる。

社長のためにも急いで荷ほどきしちゃわなきゃ!








「これ……なんですか?」

「あーそれ?かつらとメガネとカラコン」

「や、それは見たらわかりますけど……」

「学校にそれ、つけていくのよ」

「えっなんでですか!」

「いくらセキュリティがしっかりしてる学校とは言え、あたし調べではRINのファンだらけなのよ。あの学校」



それになんの問題が……?



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