イケメンくんは地味子に夢中
「えっぁ、何っ!?」

「どーしたの、すごいキョドってる」



落ち着けっ、わたし。



「てかRINって誰だっけ」

「「はぁぁぁ?!」」

「あの顔面国宝で愛嬌抜群の国民的アイドルRINを忘れた!?」

「あの伝説のアイドルRINを忘れたって?!」



成瀬くんがすっと話題を逸らしてくれたことにより、一命をとりとめたわたし。

わたしの話が続いていることには変わりないけど、矛先が完全に成瀬くんに向いたおかげでちょっと安心。

きっとわたしがあわあわしているのを見て、わざとそういう事を言って逸らしてくれたんだと思う。



「早く飯食わないと時間なくなるけど」

「「それよりもRINだから!!!」」

「島田サン困ってるけど」

「あぁっ!凜花ちゃんごめんっっ!!」

「ふふっ全然大丈夫だよ?ふたりとも仲良いんだね」



美璃愛ちゃんと秋元くんが仲良いのが伝わってきて、思わず口に出てしまうと。



「え。ぜんっぜん仲良くないよ?」

「待て待て。美璃愛さんよぉ、俺ら仲良いよな?」



全否定する美璃愛ちゃんとそれをさらに否定する秋元くん。

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