イケメンくんは地味子に夢中
ほんとに仲良いなぁ。

そのあともみんなでご飯を食べ、屋上で時間になるまでお話をしようということに。



「凜花ちゃんが元々いたところってどんなとこなのー?」

「ぅえっとー……」



どうしよう、答えづらいなぁ……。

そんなことを思っていると。



《ピンポンパンポーン♪

生徒の呼び出しをします。2年3組、萩野さん。2年3組、萩野美璃愛さん。
職員室、西村の所まで来てください。

繰り返し連絡します。
2年3組、萩野美璃愛さん。職員室西村の所まで。

ピンポンパンポーン♪》



「美璃愛お前何やらかしたん」

「え!?わたしなにもしてないんだけど!?」

「お説教かぁ〜?」

「ちょ、とりま急いで行ってくる!!」



美璃愛ちゃんがいなくなり、わたしたち3人の間にきまずい空気が流れる。

しばらくの沈黙の後、静寂を破ったのは秋元くんだった。



「樹李さ、美璃愛と凜花ちゃんとはしゃべれんのなんでなん」

「他の女と違って媚びてこないし、色目使ってこないから」

「ふはっ、単純すぎだろ!」



イケメンすぎるがゆえの悩みなのかもしれない。

< 55 / 108 >

この作品をシェア

pagetop