イケメンくんは地味子に夢中
正面の颯くんからの圧と、なぜかわからないけど横からガン飛ばしてきている成瀬くんからの圧を受けながらも返事をする。
「その前髪をどうにかしろと言ったはずだ」
「はい?」
「その顔も見えないほど重たい前髪を次に俺に会うまでに切っておくんだな」
バタン
「……なに、あれ」
「……会長、こえぇー」
ふたりはふたりでびっくりしているけど、わたしは颯くんが今まで見てきた颯くんとはかけ離れた姿になってしまっていることに驚きを隠せなかった。
あの颯くんは本当にわたしの知っている颯くんなのかと疑いかけたけど、数少ない認知していたファンのうちのひとり。絶対に間違えるわけがない。
「り、……島田サン大丈夫?」
「う……ん」
このときのわたしは、颯くんの変わってしまった姿のことでいっぱいいっぱいでこのあとに待ち受けることのことなど知る由もなかった。
「その前髪をどうにかしろと言ったはずだ」
「はい?」
「その顔も見えないほど重たい前髪を次に俺に会うまでに切っておくんだな」
バタン
「……なに、あれ」
「……会長、こえぇー」
ふたりはふたりでびっくりしているけど、わたしは颯くんが今まで見てきた颯くんとはかけ離れた姿になってしまっていることに驚きを隠せなかった。
あの颯くんは本当にわたしの知っている颯くんなのかと疑いかけたけど、数少ない認知していたファンのうちのひとり。絶対に間違えるわけがない。
「り、……島田サン大丈夫?」
「う……ん」
このときのわたしは、颯くんの変わってしまった姿のことでいっぱいいっぱいでこのあとに待ち受けることのことなど知る由もなかった。