イケメンくんは地味子に夢中
ロンダート……とバク転と……前宙とかでいいかな?



「誰からやりますー?できる人から来ていいわよー」



先生がそういうので、誰も行く気配もないし行こうと思ったら。



「凜花ちゃんマットできる?」

「うん、人並みにはできるかな?」

「え、すご!わたし苦手だから……」



美璃愛ちゃんに声をかけられ、少し話してから行くことに。

中学の時はわたしよりも上手い人もたくさんいて、至って平均的だったから……失敗しないように気をつけなきゃ!



「みんなやり始めてるよ……凜花ちゃぁぁんどうしよう、わたし全然できないよ……」

「大丈夫だよーわたしも人並みにしかできないし。わたし、行ってくるね!」

「……めっちゃ見てるね」



めっちゃ見てるって……どうしよう。変な期待されてたら。



「島田さんね、初めて見るからお手並み拝見ね!」



語尾に星がついていそうなくらい、明るく声をかけてくれた先生。ウインクしてないのにウインクが見えた気がした。



「お願いしますー」



タタタッタンッ



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