イケメンくんは地味子に夢中
「じゃあ秋元くんから出席番号順にいくよー」

「俺からかよー」



どんどん歌っていき、気づけばわたしの番に。



「じゃあ島田さんおお願いー」

「はい」



♪〜♫〜♪



「……」



歌い終わったとき、さっきの体育同様静まり返ってしまった音楽室。

待って、これ、やらかした?



「島田さん、RINの歌声に似過ぎじゃない?」

「え、それ思った!!」

「名前も似てて歌声そっくりとかやばすぎ!」

「美声すぎだろ……」



歌声は盲点だった。

紗季ちゃんもやっちゃった……って顔をしている。

大丈夫、バレないはず。



「島田さん、頭も良くて運動神経も良くて歌もうまいとかやばくない?」

「RINって頭良くて運動神経も良かったよね?」

「まさか島田さんがRIN、なんてこと……」

「「ないよね〜」」



どうしよう……っ。すっごい疑われてる。



「本人だったらあたし死ぬんだけど!」

「一回ライブで拝めたんだけど、まじ同じ人類とは思えないレベル」

「日本人として勝手に誇らしく思ってる」



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