イケメンくんは地味子に夢中
あはは……今度また時間を作らないといけなくなりそう。

とりあえず飲み物会に行ってこよーっと。



「凜花ちゃん、わたしも行く!」

「え?大丈夫だよ?お友達とお話して待ってて!すぐ戻ってくるね!」

「はーい」



ほんとは飲み物買いに行く予定なんてなかったけど、たまにはいいよね。

ちょっと遠くの自動販売機まで行こうかな。

中庭の渡り廊下の先にある自動販売機。わたしのお気に入りスポットだったりする。

人も少ないし、お花も咲いててきれいなところ。

人がいないのをいいことに、気分が良くなって気づけば歌を歌っていた



「♪〜♫〜」



わたしの大好きな自分の曲。

結構マイナーな曲だから実際にライブに来てくれた人とか、よほどの熱狂的なファンじゃないとわからないと思う。

リズムも難しいから、SNSで「この曲はRINにしか歌えない」みたいなことが書かれているのを見た記憶がある。

人がいることに気づかず、ノリノリで歌ってしまっていた。



「そ、その曲は……LOVE Berry……?」



そんな声が聞こえてくるまでは。



「……ぇ」



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