イケメンくんは地味子に夢中
ましてやRINがキチキチみつあみの人だなんて誰も思わないでしょ。



「絶対に!毎日つけること。わかった?」



社長の笑顔の圧が怖い……っ。



「はっはい……」

「そういえば制服届いてるはずなんだけど」

「さっき向こうにあったの見かけましたよ」

「じゃあ加藤、取ってきてよ」

「えー……」

「か・と・う?」

「わかりましたって……」



加藤とは。わたしのマネージャーだった人。若いのに敏腕だと有名らしい。

社長にはよくパシられている。今みたいに。



「取ってきましたよ」

「わぁー!かわいいっ!!」

「さすがね。風月(ふうげつ)学園の制服は可愛いわ」



風月学園。明日からわたしが編入する学校。

日本で1番セキュリティが硬い学校。なんでも、桁違いのお金持ちの皆様が通われているとか……。

なんでわたし、そんなとこに行かなくちゃいけないんだろう。場違いすぎるんだけど。

もう決まっちゃってることだから仕方ないんだけどね。



「RIN、ちょっと着てみてよ」

「わかりましたっ!」



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