イケメンくんは地味子に夢中

凜花としてのわたしに見せていた姿はRINであるわたしにはきっと見られたくなかっただろうから。

プライドが高くて責任感のある颯くんのことだから、ものすごい責任を感じてしまいそうでわたしが嫌だったからバレたくなかった。



「……え、いや、あ……っ」

「……颯くん、久しぶりだね」

「お、俺はRINになんてことを……っ」



そう言ってうずくまってしまった颯くんを見て、こうなるからバレたくなかったのに。と思いつつ、颯くんに声をかける。



「颯く、」

「RIN！！本当にごめん！俺はなんてことをしてしまったんだ……ずっとファンだと言っていたのに気づくことすらできなかったなんて、ファン失格だ……」

「はや、」

「本当に俺はRINのファンを名乗る資格がな、」

「颯くん！！」

「り、ん？」



わたしの話を聞かず、自分を攻め続ける颯くん。

本当は強く言いたくなかったけど、話を聞いてもらうためにしかたなく大きな声を出した。



「颯くん、わたしは全然気にしてないよ？」

「でっでも……！」