イケメンくんは地味子に夢中
第三章

イケメン樹李くん

月曜日の朝9時。今日は祝日。わたしは祝日なのにもかかわらず朝からバタバタしていた。



ピンポーン



「来たっ!!」



玄関のチャイムが鳴り、急いでモニターを確認する。

そこにはお母さんと大好きな弟妹。

今日は家族がわたしに会いに家まで遊びに来てくれた。

お父さんはお仕事の都合で今日は来ることができなかったみたい。お父さんにも会いたかったなぁ……。



「ねーね!!」



ドアを開けた瞬間飛びついてきた妹の凜菜。

……かっかわいい!!



「凜菜ー!元気だったー?」

「うん!!りんなね、ねーねに会うためにずぅーっとおりこうしてた!!」

「そうなのー?偉かったねー」



必死にお話してくれる凜菜を見て、思わず笑みがこぼれる。



「りんなばっかりずるいー!!」



そう言って凜菜の後ろから割り込んできた弟の凜也。



「りんやもいい子にしてたもん!!」



凜菜と凜也は双子。

くりくりの目がチャーミングでとってもかわいい自慢の弟妹。



「そうなのー?凜也も偉かったねー」

「もーふたりとも凜花に飛びつかないの!お姉ちゃん疲れてるんだから」

< 90 / 108 >

この作品をシェア

pagetop