again
「美緒、クラス会どうする?」
翌日、高校の同級生だった宮谷有紗から電話があった。高三の時同じクラスだった有紗の元にも、当然クラス会の案内状が届いたのだ。有紗とは、今も頻繁に会う仲だった。
「うーん……。有紗が行くなら行こうかなと思ってるんだけど……」
「なら出席だね! 繁ちゃんがめちゃくちゃ楽しみにしてるらしいよ」
キャッキャと甲高い有紗の笑い声が耳に響く。
『繁ちゃん』は、クラス担任の繁田悟だ。
「そうなんだぁ」
「『もっと早く開いて欲しかったよ。待ちくたびれた』なんて、幹事の尚ちゃんに直接電話あったらしいよ」
「繁田先生らしいね」
しっかり者の浜崎尚美のツンとすました顔と、繁田先生の優しい笑顔が目に浮かび、懐かしさで美緒の口元が緩む。
有紗との電話を切ってからすぐに、返信ハガキの出席に丸を付け、翌日ポストに投函した。
次の休みにはデパートに出掛け、美緒は新しい洋服とバッグ、パンプスを購入した。
参加を躊躇ってはいたが、行くと決まると多少の気合いは入ってしまうものだ。やはり、昔とは違う大人の女になった自分を見せたい、そう思ってしまう。
翌日、高校の同級生だった宮谷有紗から電話があった。高三の時同じクラスだった有紗の元にも、当然クラス会の案内状が届いたのだ。有紗とは、今も頻繁に会う仲だった。
「うーん……。有紗が行くなら行こうかなと思ってるんだけど……」
「なら出席だね! 繁ちゃんがめちゃくちゃ楽しみにしてるらしいよ」
キャッキャと甲高い有紗の笑い声が耳に響く。
『繁ちゃん』は、クラス担任の繁田悟だ。
「そうなんだぁ」
「『もっと早く開いて欲しかったよ。待ちくたびれた』なんて、幹事の尚ちゃんに直接電話あったらしいよ」
「繁田先生らしいね」
しっかり者の浜崎尚美のツンとすました顔と、繁田先生の優しい笑顔が目に浮かび、懐かしさで美緒の口元が緩む。
有紗との電話を切ってからすぐに、返信ハガキの出席に丸を付け、翌日ポストに投函した。
次の休みにはデパートに出掛け、美緒は新しい洋服とバッグ、パンプスを購入した。
参加を躊躇ってはいたが、行くと決まると多少の気合いは入ってしまうものだ。やはり、昔とは違う大人の女になった自分を見せたい、そう思ってしまう。