3121号室の狼〜孤高な冷徹御曹司の愛に溺れるまで〜

「それなら、とりあえず今度のご飯の時に期待しましょう！もし瀬名先輩が美守先輩を好きなのだとしたら、次に繋がるお誘いがあるかもしれませんし！」

戸惑う私を他所に、桜井さんはガッツポーズを作り、どこか自信ありげに鼻を鳴らす。

「そ、そうですね。あまり期待し過ぎるのは良くないと思いますが……。とりあえず今度のお食事会が終わったら、また桜井さんにご報告致します」

桜井さんの言うように、次に繋がるものがあれば良いけど、そうならない可能性も十分有り得るので、それだと瀬名さんの意図を一人で解読する自信がない。

やっぱりここは恋愛経験豊富な桜井さんに頼っていくしかないと思い、早速次なる食事会の予定を私達は組み始めたのだった。