3121号室の狼〜孤高な冷徹御曹司の愛に溺れるまで〜
恐る恐るベルを鳴らしてみるも、待てど暮らせど返答がない。
もう一度鳴らしてみてもそれは変わらずで、私はその場で一瞬狼狽えてしまう。
入浴中だったりするのかもしれないけど、確かラウンジの方から恐らく高確率で出てこないのでマスターカードキーで勝手に入って大丈夫だと事前に言われていた。
稀にそんなこともあるけど、やはりお客様のプライベートに許可なく踏み込むという、しかもそれが東郷代表のご子息様に対してだなんて、緊張感で体が震えてくる。
とりあえず、ラウンジの方にはそう言われているし、瀬名さんも日常茶飯事だと言っていたので、恐らく大丈夫でしょう。
……全く、応答もしてくれないなんて、本当にどんなお方なのでしょうか。
私は呆れながらも、首にぶら下げてあるマスターカードキーを取り出し、ドアの部付近のカードリーダーに差し込む。
「……し、失礼いたします」
そして、いざ中に入り平常心を保とうとするも、鼓動が益々早さを増していく。
もう一度鳴らしてみてもそれは変わらずで、私はその場で一瞬狼狽えてしまう。
入浴中だったりするのかもしれないけど、確かラウンジの方から恐らく高確率で出てこないのでマスターカードキーで勝手に入って大丈夫だと事前に言われていた。
稀にそんなこともあるけど、やはりお客様のプライベートに許可なく踏み込むという、しかもそれが東郷代表のご子息様に対してだなんて、緊張感で体が震えてくる。
とりあえず、ラウンジの方にはそう言われているし、瀬名さんも日常茶飯事だと言っていたので、恐らく大丈夫でしょう。
……全く、応答もしてくれないなんて、本当にどんなお方なのでしょうか。
私は呆れながらも、首にぶら下げてあるマスターカードキーを取り出し、ドアの部付近のカードリーダーに差し込む。
「……し、失礼いたします」
そして、いざ中に入り平常心を保とうとするも、鼓動が益々早さを増していく。