DOLL〜呪〜
(いやぁあぁぁッ………!!!!!)
とにかく陽子は走った。
そして、マンションの自分の部屋にたどり着き、バタン!!!とドアを閉めた。
「…はぁっ……はぁッ……」
陽子は息を荒くしながら壁にもたれかかった。
その時見てしまった。
陽子の部屋にはカメラ機能のついているインターホンが整備されている。
そのインターホンが写し出している映像には、
全身黒ずくめでサングラスをかけマスクをつけた不審な男が、
インターホン越しにこちらを見つめていた。
「…いやぁあぁぁあぁぁぁッ!!!」
陽子はその場で気絶した。
目が覚めた時にはもう朝で、
インターホン越しにあの男の姿はなかった。