DOLL〜呪〜



夢華がそう言った瞬間。


ずるり


と生々しい音がして、祐司が溶けた。

ぼとぼとと皮膚が流れ落ち、骨も溶けていく。



そしてそこに残ったのは、
ドロドロとした肌色の塊と
あのフランス人形だった。




夢華はその人形を大事そうに拾い上げた。


「……ふふふ………全ては計画通りね…………。」






< 82 / 100 >

この作品をシェア

pagetop