らんらんたるひとびと。~国内旅編~
ジェイの真面目なところは好きだ。
私と、白雪姫はどちらかといえば、ガサツだから。
ジェイのような真面目な男がいると、しっかりと任務が遂行できる。
でも、時折。
そのジェイの真面目なところがイラッとしてしまう。
過去に負った傷をえぐり返されるような…
わかってる。
ジェイが悪いわけじゃない。
全部、私が悪いんだから。
「なーんか、嫌な天気じゃない?」
空を見上げて、白雪姫が言った。
峠道で、まさかと思い全員が空を見上げる。
ティルレット王国は晴れの国だというのに。
ここで、雨が降ったらぶち壊しになる。
「目的地の集落までは、あと2時間ってところだろ? この天気、持つか?」
我々が、ぎゃーぎゃーと言っているうちに。
ぽつり、と水滴が天から降ってきた。
見渡す限り、この辺に民家はない。
旅の中で初めての天候によるアクシデントだ。
「前方に、小屋のようなものが見えますわ。あそこに避難しましょう」
シナモンが指さした先は靄がかかっていて、よく見えない。
思わず「うん?」と首を傾げると。
「え、シナモンさん。どこあにある?」
と、ジェイが首を傾げる。
「おいらは、見えたぞ! いっそげー」
白雪姫が走り出す。
上空からバリバリバリ…という嫌なが音がする。
砂利道になっているので、走るのに苦労しながら。
白雪姫の後ろを追った。
私と、白雪姫はどちらかといえば、ガサツだから。
ジェイのような真面目な男がいると、しっかりと任務が遂行できる。
でも、時折。
そのジェイの真面目なところがイラッとしてしまう。
過去に負った傷をえぐり返されるような…
わかってる。
ジェイが悪いわけじゃない。
全部、私が悪いんだから。
「なーんか、嫌な天気じゃない?」
空を見上げて、白雪姫が言った。
峠道で、まさかと思い全員が空を見上げる。
ティルレット王国は晴れの国だというのに。
ここで、雨が降ったらぶち壊しになる。
「目的地の集落までは、あと2時間ってところだろ? この天気、持つか?」
我々が、ぎゃーぎゃーと言っているうちに。
ぽつり、と水滴が天から降ってきた。
見渡す限り、この辺に民家はない。
旅の中で初めての天候によるアクシデントだ。
「前方に、小屋のようなものが見えますわ。あそこに避難しましょう」
シナモンが指さした先は靄がかかっていて、よく見えない。
思わず「うん?」と首を傾げると。
「え、シナモンさん。どこあにある?」
と、ジェイが首を傾げる。
「おいらは、見えたぞ! いっそげー」
白雪姫が走り出す。
上空からバリバリバリ…という嫌なが音がする。
砂利道になっているので、走るのに苦労しながら。
白雪姫の後ろを追った。