らんらんたるひとびと。~国内旅編~
私の隣には、ジェイ。
後ろには、白雪姫とシナモン。
その後ろには、鈴様とホムラさんが歩いている。
正直、空気は重たい。
初日からあまり喋ると疲れているのは目に見えている。
お昼を食べようと、峠の茶屋的なお店に入って、食事の注文をした後。
開口一番は、白雪姫だった。
「一応さー、自己紹介しようよ。あと、昼食と夕食は全員集まって食べるっていうことにしない?」
みんな、黙り込んだ。
「こらこら、おいらが喋ってあげてんだから。あ、まずはおいらは白雪姫。どう見ても、女の子だけど、実は男だーい」
店内には、私達しかいないせいか。
白雪姫の声は響いた。
白雪姫の渾身のギャグにたいていの人間は笑うのだが。
お葬式のような空気が流れた。
「おいらは、国家騎士団の中央部で護衛として働いてるよ。はいっ、次はジェイね」
重たい空気を感じているにも関わらず白雪姫が明るく言った。
お調子者の白雪姫、こういう時。居てくれるだけで有難い。
「ジェイだ。国家騎士団、肉体班所属。白雪とミュゼは同期だ。次、ミュゼな」
「え、私? あ、ミュゼです。国家騎士団頭脳班所属。次は、シナモン」
「シナモンと申します。ツバキ団長のところで、侍女として働かせていただいています」
シナモンの自己紹介に「民間人か…」とホムラさんが吐き捨てた。
「では、次に鈴様」
シナモンの言葉に、鈴様は「ふんっ」と鼻を鳴らした。
「自己紹介する必要はない。ホムラ、最後はおまえだ」
横暴な態度に、うわあという顔をしてしまう。
それ以上に、ジェイは額の血管がピキピキと浮き出しているのが見えた。
「ホムラです。以上」
…この2人と旅をしても。
絶対に仲良くなれるわけない。
後ろには、白雪姫とシナモン。
その後ろには、鈴様とホムラさんが歩いている。
正直、空気は重たい。
初日からあまり喋ると疲れているのは目に見えている。
お昼を食べようと、峠の茶屋的なお店に入って、食事の注文をした後。
開口一番は、白雪姫だった。
「一応さー、自己紹介しようよ。あと、昼食と夕食は全員集まって食べるっていうことにしない?」
みんな、黙り込んだ。
「こらこら、おいらが喋ってあげてんだから。あ、まずはおいらは白雪姫。どう見ても、女の子だけど、実は男だーい」
店内には、私達しかいないせいか。
白雪姫の声は響いた。
白雪姫の渾身のギャグにたいていの人間は笑うのだが。
お葬式のような空気が流れた。
「おいらは、国家騎士団の中央部で護衛として働いてるよ。はいっ、次はジェイね」
重たい空気を感じているにも関わらず白雪姫が明るく言った。
お調子者の白雪姫、こういう時。居てくれるだけで有難い。
「ジェイだ。国家騎士団、肉体班所属。白雪とミュゼは同期だ。次、ミュゼな」
「え、私? あ、ミュゼです。国家騎士団頭脳班所属。次は、シナモン」
「シナモンと申します。ツバキ団長のところで、侍女として働かせていただいています」
シナモンの自己紹介に「民間人か…」とホムラさんが吐き捨てた。
「では、次に鈴様」
シナモンの言葉に、鈴様は「ふんっ」と鼻を鳴らした。
「自己紹介する必要はない。ホムラ、最後はおまえだ」
横暴な態度に、うわあという顔をしてしまう。
それ以上に、ジェイは額の血管がピキピキと浮き出しているのが見えた。
「ホムラです。以上」
…この2人と旅をしても。
絶対に仲良くなれるわけない。