転生アラサー腐女子はモブですから!?
衝撃的な話
「お父様! それは本当ですか!?」
王城を後にし、急ぎリンベル伯爵家へ戻って来たアイシャは、その足で母の元を訪ねた。今日は王城での執務がお休みだったのか、母と仲良くお茶の時間を楽しんでいた父を見つけ、リアムとの婚約話を切り出したアイシャだったが。
「アイシャ落ち着きなさい。先ほど言ったことは、全て事実だ。まさか、こんなにも早く、婚約者をリアム殿に決めるとは思っていなかった。お前は、はじめ乗り気では無かったしなぁ。ノア王太子殿下の話はともかく、今のアイシャの話では、一週間前にリアム殿に婚約を受ける旨を伝えたんだね?」
「えぇ。リアム様もその時は婚約に前向きでしたわ。一週間で心変わりするなんて、信じられません。何かの間違いではありませんの?」
「しかし、王家とウェスト侯爵家から正式に、婚約取り下げの文書が送られて来たのは事実だ。格上の王家とウェスト侯爵家からの婚約取下げに、否を言える立場ではないのだよ」
父の言葉を信じることが出来ないアイシャに、王家とウェスト侯爵家から届いた文書が手渡される。
「その文書の通りだ。アイシャの話が本当なら、酷い話だと思うが、仕方がない。アイシャもリアム殿のことは忘れなさい。私達、伯爵家が何を言っても、覆えすことは不可能だ。それよりも、ナイトレイ侯爵家のキース殿との婚約を真剣に考えてみなさい」
父の言葉が、頭の中を駆け巡る。
(リアムとの婚約を諦めて、キースとの婚約を考えろですって……、そんなこと出来るわけ無いじゃない!!)
アイシャはあまりの衝撃に、その場にへたり込んでしまった。
王城を後にし、急ぎリンベル伯爵家へ戻って来たアイシャは、その足で母の元を訪ねた。今日は王城での執務がお休みだったのか、母と仲良くお茶の時間を楽しんでいた父を見つけ、リアムとの婚約話を切り出したアイシャだったが。
「アイシャ落ち着きなさい。先ほど言ったことは、全て事実だ。まさか、こんなにも早く、婚約者をリアム殿に決めるとは思っていなかった。お前は、はじめ乗り気では無かったしなぁ。ノア王太子殿下の話はともかく、今のアイシャの話では、一週間前にリアム殿に婚約を受ける旨を伝えたんだね?」
「えぇ。リアム様もその時は婚約に前向きでしたわ。一週間で心変わりするなんて、信じられません。何かの間違いではありませんの?」
「しかし、王家とウェスト侯爵家から正式に、婚約取り下げの文書が送られて来たのは事実だ。格上の王家とウェスト侯爵家からの婚約取下げに、否を言える立場ではないのだよ」
父の言葉を信じることが出来ないアイシャに、王家とウェスト侯爵家から届いた文書が手渡される。
「その文書の通りだ。アイシャの話が本当なら、酷い話だと思うが、仕方がない。アイシャもリアム殿のことは忘れなさい。私達、伯爵家が何を言っても、覆えすことは不可能だ。それよりも、ナイトレイ侯爵家のキース殿との婚約を真剣に考えてみなさい」
父の言葉が、頭の中を駆け巡る。
(リアムとの婚約を諦めて、キースとの婚約を考えろですって……、そんなこと出来るわけ無いじゃない!!)
アイシャはあまりの衝撃に、その場にへたり込んでしまった。