転生アラサー腐女子はモブですから!?
妄想中(現実逃避中……)
『すまない、キース。私は君との約束を守れそうにない。
――ま、待ってくれ! リアム。何があったと言うのだ?
父からの命令でリンベル伯爵家のアイシャ嬢と婚約する事になってしまった。私には父に逆らうだけの力はない。私の事は忘れてくれ……』
夕陽を背に走り去るリアムを見つめるキース。
『――何故なんだ、リアム! 俺との愛を貫くと言ったのは嘘だったのかぁぁぁぁ!!』
地面に膝をつき慟哭するキースに近づく影がひとつ。そっと、肩を抱きしめられ紡がれる言葉。
『キース、リアムの事は忘れるんだ。いや、私が忘れさせてあげる。
――――ノア王太子殿…下……』
涙を流すキースの唇を強引に奪ったノア王太子殿下に身を任せたキースは――――
(きゃっ♡ はぁ~いいわぁ)
夕陽に照らされた二人の美麗なキスシーンを脳内に想い描き、アイシャは熱いため息を吐く。
(本当……、私を巻き込まないで欲しいわ)
だだ今、アイシャは妄想という名の現実逃避中だ。めくるめく世界にダイブしていなければ、やっていられない。
――ま、待ってくれ! リアム。何があったと言うのだ?
父からの命令でリンベル伯爵家のアイシャ嬢と婚約する事になってしまった。私には父に逆らうだけの力はない。私の事は忘れてくれ……』
夕陽を背に走り去るリアムを見つめるキース。
『――何故なんだ、リアム! 俺との愛を貫くと言ったのは嘘だったのかぁぁぁぁ!!』
地面に膝をつき慟哭するキースに近づく影がひとつ。そっと、肩を抱きしめられ紡がれる言葉。
『キース、リアムの事は忘れるんだ。いや、私が忘れさせてあげる。
――――ノア王太子殿…下……』
涙を流すキースの唇を強引に奪ったノア王太子殿下に身を任せたキースは――――
(きゃっ♡ はぁ~いいわぁ)
夕陽に照らされた二人の美麗なキスシーンを脳内に想い描き、アイシャは熱いため息を吐く。
(本当……、私を巻き込まないで欲しいわ)
だだ今、アイシャは妄想という名の現実逃避中だ。めくるめく世界にダイブしていなければ、やっていられない。