転生アラサー腐女子はモブですから!?
「ひっ!! リ、リアム様、早まっちゃダメよ。節度を持った行動を取りましょう。わたくしと同衾したなんて噂が流れたらリアム様だって、お困りになるわ!」
「別に僕は困らないけどな……、むしろアイシャと既成事実を作って、私から逃げられないようにしたいくらいだよ。我が国は比較的、性には寛容な国だから結婚前に一夜を共にしているカップルも多いしね。現状では、アイシャの婚約者候補の一人なわけだし、結婚してしまえば、そこら辺は寛容に見てもらえるよ」
イヤイヤイヤ、そう言う問題ではない。
一瞬、リアムの言葉に納得しそうになってしまったアイシャだったが、慌てて首を横に振り、思いとどまる。
(アイシャ、しっかりするのよ!)
「でもやはり、その様な行為は結婚してからがよろしいかと思いますの。だって、わたくし初夜は真っさらな体で迎えたいですもの」
リアムが思いとどまるなら、何だって使ってやるわよぉぉぉ!!
アイシャは恥ずかし気に目を伏せ、消え入りそうな声で言ってみた。
「アイシャ、貴方って人は……、はぁぁ、わかりました。貴方と結婚するまでの辛抱ですね。変な噂も流しませんから」
よっしゃ! 思いとどまったか。
リアムのため息混じりの言葉を聞いたアイシャは、作戦が成功したことがわかり、心の中でガッツポーズを決める。
「――――処女は奪いません。でも、それ以外は保証しませんから」
「えっ!?」
作戦が成功したことに気をよくしていたアイシャは油断していた。ドサッという音と共に、いつの間にかソファへと押し倒されていたアイシャは、リアムに唇を貪られる。
始めのキスが可愛く思えるほどの口淫を仕掛けられて、あっという間に呼吸が上がってしまう。酸素を求め、口を開ければ、さらに奥深くまで侵入してくる舌に翻弄され、脳は酩酊していく。
(あぁぁ、無理……、死ぬ……)
「失礼致します。お返事が無かったもので勝手に入らせて頂きました。リアム様、そろそろアイシャ様を解放なさいませ。アイシャ様のお部屋のご案内と専属侍女の紹介を致しますので」
「・・・・・えっ!?」
部屋に入って来た執事の言葉に、やっと我に返る。
(だ、だまされたぁぁぁぁぁ)
「リアム様! だますなんてひどいです!!」
アイシャの上から起き上がったリアムの目が悪戯に笑っていた。
リアムの行動にヘソを曲げ、私室へとこもったアイシャを乗せ、船はゆっくりと進む。
自分の好みバッチリの居心地の良い部屋へと案内されたアイシャは、侍女が去るとすぐに、ふかふかのベッドの上へと寝転がり、枕に顔を埋め考える。
(きっと、揶揄われただけなのね……)
心に宿った一抹の寂しさにそっと蓋をして、アイシャはふて寝を決め込むことにした。
「別に僕は困らないけどな……、むしろアイシャと既成事実を作って、私から逃げられないようにしたいくらいだよ。我が国は比較的、性には寛容な国だから結婚前に一夜を共にしているカップルも多いしね。現状では、アイシャの婚約者候補の一人なわけだし、結婚してしまえば、そこら辺は寛容に見てもらえるよ」
イヤイヤイヤ、そう言う問題ではない。
一瞬、リアムの言葉に納得しそうになってしまったアイシャだったが、慌てて首を横に振り、思いとどまる。
(アイシャ、しっかりするのよ!)
「でもやはり、その様な行為は結婚してからがよろしいかと思いますの。だって、わたくし初夜は真っさらな体で迎えたいですもの」
リアムが思いとどまるなら、何だって使ってやるわよぉぉぉ!!
アイシャは恥ずかし気に目を伏せ、消え入りそうな声で言ってみた。
「アイシャ、貴方って人は……、はぁぁ、わかりました。貴方と結婚するまでの辛抱ですね。変な噂も流しませんから」
よっしゃ! 思いとどまったか。
リアムのため息混じりの言葉を聞いたアイシャは、作戦が成功したことがわかり、心の中でガッツポーズを決める。
「――――処女は奪いません。でも、それ以外は保証しませんから」
「えっ!?」
作戦が成功したことに気をよくしていたアイシャは油断していた。ドサッという音と共に、いつの間にかソファへと押し倒されていたアイシャは、リアムに唇を貪られる。
始めのキスが可愛く思えるほどの口淫を仕掛けられて、あっという間に呼吸が上がってしまう。酸素を求め、口を開ければ、さらに奥深くまで侵入してくる舌に翻弄され、脳は酩酊していく。
(あぁぁ、無理……、死ぬ……)
「失礼致します。お返事が無かったもので勝手に入らせて頂きました。リアム様、そろそろアイシャ様を解放なさいませ。アイシャ様のお部屋のご案内と専属侍女の紹介を致しますので」
「・・・・・えっ!?」
部屋に入って来た執事の言葉に、やっと我に返る。
(だ、だまされたぁぁぁぁぁ)
「リアム様! だますなんてひどいです!!」
アイシャの上から起き上がったリアムの目が悪戯に笑っていた。
リアムの行動にヘソを曲げ、私室へとこもったアイシャを乗せ、船はゆっくりと進む。
自分の好みバッチリの居心地の良い部屋へと案内されたアイシャは、侍女が去るとすぐに、ふかふかのベッドの上へと寝転がり、枕に顔を埋め考える。
(きっと、揶揄われただけなのね……)
心に宿った一抹の寂しさにそっと蓋をして、アイシャはふて寝を決め込むことにした。