【電子書籍・コミカライズ決定】イケオジ王弟殿下との白い結婚〜君を愛するつもりはないと言われましたが、なぜか旦那様は過保護に溺愛してきます〜
年上旦那様の過保護な溺愛
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香ばしい香りの中で、目を覚ました。
「寝過ごしたっ!」
実は、朝食を抜いてしまうことが多い私。
早朝には起きて、王太子妃になるための教育を受けなくてはならない。
けれど、その教育は深夜まで及び、いつも私は寝不足だった。
「……えっ、ここ、どこ?」
一人きり、見知らぬ部屋にいた私は、ボやりと寝ぼけていた意識を覚醒させる。
「あ、そうだったわ……」
掛け布団を引き上げて、昨日の出来事を思い返す。そう、私は、結婚式を挙げて、白い結婚宣言をされた。
そしてそのあと、ジェラルド様は……。
「っ、ジェラルド様!!」