【電子書籍・コミカライズ決定】イケオジ王弟殿下との白い結婚〜君を愛するつもりはないと言われましたが、なぜか旦那様は過保護に溺愛してきます〜

「あれっ!?」

 王家の影は、王族と王族の婚約者や配偶者、すべてにつけられている。
 彼らは、護衛と同時に謀反を起こしたり、王族にそぐわない行動をしていないか監視する役目を持つ。

 ときに、王族相手であっても、拘束する権限すら与えられている。

「あの、レザン様は王家の影で、王家の影は軍部の最高司令官の直属部隊ということは」
「レザンは、私の直属の部下ということになるな……」
「──あの」
「それ以上言わないで欲しい! 君の情報は確かに集められていたが、プライベートについては詮索していないつもりだ!」

 私は、軽く目を見開いた。
 王太子妃として過ごしていれば、公私全てが王家に監視され、管理されるのは当たり前のことだ。
 だから、私が言いたいのは、その部分ではなくて……。
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