【電子書籍・コミカライズ決定】イケオジ王弟殿下との白い結婚〜君を愛するつもりはないと言われましたが、なぜか旦那様は過保護に溺愛してきます〜
「ステラ……。そうだ、申し訳ないが、やはり思った通りだった」
「……ジェラルド様?」
「夜になると不安定になる加護の力は、君の姿ばかり見せる」
「────えっと、それは」
「君に気がつかれたくなかった、いつでも君の前では見栄を張りたいようだ」
きっと、過去から現在、未来にかけて、ステラを愛しく思う気持ちは存在するにしても、その形は変わり続けるに違いない。
「私も、今のジェラルド様が好きです」
「そうだな。君は私の妻になったのだから、完璧な自分を演じるなんて、もうやめよう」
「可愛いジェラルド様が、好きですよ?」
「私が可愛いなんて言うのは、きっと生涯君だけだろうな……今夜は、そばにいてくれないか?」
ステラが、あまりに美しく、しかも幸せそうに微笑んだものだから、一瞬息が止まりそうになる。
「……はい! よろこんで!!」