【電子書籍・コミカライズ決定】イケオジ王弟殿下との白い結婚〜君を愛するつもりはないと言われましたが、なぜか旦那様は過保護に溺愛してきます〜
「……ちょっと待て」
「……先ほど、屋敷内では好きにして良いと仰いましたよね?」
誠実な人だと思っていたのに、少し前の言葉すら覆すのだろうか。
白い目で見てしまった私に、なぜか明らかにジェラルド様は困ったような表情になった。
「……言った。確かに言ったが、まさか自由にしていいからと、一日中図書室に籠もるつもりか?」
「何か問題でも?」
もちろん籠もる気満々である。
密かに幼い頃から素敵だと憧れていた王弟ジェラルド様に、白い結婚宣言をされてしまったのだ。
これはもう、ご迷惑をかけず、お飾りの妻として引きこもるほかあるまい。