【電子書籍・コミカライズ決定】イケオジ王弟殿下との白い結婚〜君を愛するつもりはないと言われましたが、なぜか旦那様は過保護に溺愛してきます〜

 白いシャツにトラウザーズは、ジェラルド様の素敵さをさらに際立たせている。
 いつも王宮でしかお会いしていなかったから、王族としてのキッチリとした姿しか見たことがなかったため、それはそれで爽やかで、カッコよすぎる姿に目を見張る。
 
 助けに来てくださった日の男らしい姿も素敵すぎたけれど、くつろいだ姿すらこんなにも素敵だなんて、毎日どこを眺めていればいいのだろう。私の目は、この輝きに耐えられるだろうか。

「やはり、忙しすぎたのか……」
「あっ、本当に大丈夫です……」
「熱でも出しているのではないか?」

 そっと、額に手が当てられる。温かくて、美しい顔には似合わない、無骨な手。それはきっと、剣を握るからなのだろう。
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