【電子書籍・コミカライズ決定】イケオジ王弟殿下との白い結婚〜君を愛するつもりはないと言われましたが、なぜか旦那様は過保護に溺愛してきます〜

 まずは、大人の女性として認めてもらいたい。
 ジェラルド様は、いつも一人で抱え込んでしまうから、せめて私のそばにいるとき、幸せだと思ってもらえるように頑張りたい。

「……とりあえず、私の運命にジェラルド様を巻き込んでしまった責任を取ります」
「……責任?」
「私、早く頼ってもらえるようになって、絶対にジェラルド様を幸せにしますから!!」
「……幸せ?」

 急な私の決意をどう思ったのだろう。少しぼんやりと私を見下ろしているジェラルド様の肩に手を置く。
 この身長差は、なんとかならないのだろうか。かがんでくれなければ、まったく届かないではないか。

 私は、不思議そうにこちらを見つめているジェラルド様の横に、食堂の椅子を運ぶ。

「ステラ……。何をしようとしているんだ?」
「そのまま動かないでくださいね?」
「ん? ……わかった」
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