【電子書籍・コミカライズ決定】イケオジ王弟殿下との白い結婚〜君を愛するつもりはないと言われましたが、なぜか旦那様は過保護に溺愛してきます〜

「心配をおかけしました?」
「……青い光の中で見てしまった、君の姿が消えてくれないんだ」
「……え?」
「急にどこかに行くのは、やめてくれないか」

 青い光って、何のことだろう。
 ジェラルド様とお会いした中で、青い光が浮かんでいたことなんて一度もないのに。
 不思議に思いながら、けれどなぜか微かにジェラルド様の体が震えているような気がしたから、ギュッと抱きしめる。

 恭しく一礼をした執事長ドルアス様が、去って行く姿を見送れば、私たちは再び二人きりになった。
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