【電子書籍・コミカライズ決定】イケオジ王弟殿下との白い結婚〜君を愛するつもりはないと言われましたが、なぜか旦那様は過保護に溺愛してきます〜

「……まあ、どちらにしても、気まぐれな精霊は、私たちの都合など考慮してくれないが」
「ジェラルド様」
「子ども時代、ルルードに加護を受けたときには、しばらく魔力が不安定になった。今回はどうだろうな? 年だから寝込むかもしれないな」
「……寝込んだら、お世話しますよ」
「はは。それは良い」
「子どもの頃だって、寝込んだならお世話して差し上げたかったです」

 ジェラルド様の幼少期については、あまり記録に残されていない。
 そもそも、大好きすぎたから、逆に調べ始めたらとことん調べてしまいそうで、自粛していたというのもあるけれど……。何にせよ、ジェラルド様のことが、好きすぎるのがいけない。
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