a Piece of Cake.
至極尤もな意見が胸に突き刺さる。
「相手が不快に思わなければ」
「その見極めって難しいんだよ」
公園を出て、家の方へ向かう。コンビニの方向へ戻るのかと思っていた聡現くんはわたしと同じ方向へ進んだ。
「だからわたし、今回は頑張るって決めたの。ちゃんと信用する、重くならない」
「それは頑張ることなのか……」
「聡現くんのマドレーヌ、食べさせてあげたいって思ったんだ」
今度持っていこうと思う。
きょとんとした顔を見上げた。
「え、なんで」
「なんでって、美味しいから」
「ああ、なるほど」
納得していない表情で、言葉を発する。