悪魔のホームページ
「菜乃ちゃんってやっぱこの世界の誰よりも可愛いしさ、才能もあるし、さすがだよね」
「わかるー。才能の塊っていうかぁ」
近くから聞こえてくる私を褒め称える声。
ビルの広告に大きく映る私の顔。
そこには
No.1女優
と大きく書かれていた。
これ、本当に私が1番の世界なんだ──‼︎
そう思った時だった。
心臓が、とても痛い。
私の胸からポタポタと垂れてくるのは沢山の血。
目の前には、いないはずの人物がいた。
「あんたが死ねば──また私が一位に────‼︎」
「──────っ桐生蒼‼︎」
間違いない。私が追い詰めて自殺させたはずの女だった。
「死ね」
その声と一緒にもう一度刺される。
痛い
苦しい
やだ
助け────────