悪魔のホームページ
「ん────」
目が覚めると、周りには誰もいない。家中を歩き回っても、外に出ても、私以外は誰もいなかった。
「やった──‼︎これで、私はいじめられない‼︎」
そう、微笑んだ時だった。後ろから、ガシャんという音が鳴り響く。
後ろを振り向くと、そこには人間の形をしていても、不自然すぎる動きをしている人がいた。
「ナゼ、人間ガイル?」
「人間ダ」
「殺セ」
次々と集まってくるそれ。これは絶対、人じゃない。ロボットだ──
殺せ殺せと繰り返しながら、どんどんと増えていく。私は恐怖で走り出した。逃げても逃げても追いかけてくるそれにどんどんと距離を縮められる。
「嫌だっ‼︎助けてっ──────」
「あーあ。折角君の望み通りにしてあげたのにね」
ハッと顔を上げると、そこには亜久さんが立っていた。
「人間のいない世界──勿論、君もいることが出来ないんだけど」
「おね、お願い‼︎助けて‼︎」
必死に叫んだ私を嘲笑うように見てから、亜久さんは去っていく。
「ほら、追いつかれちゃうよ?」
笑い声と同時に聞こえてきたそれにと同時に、私は後ろから殴られる。
「痛っ‼︎」
最後に、振り上げられた腕が目に映った──────