Beautiful moon
子供の頃から常に成績上位だった私は、大学進学を勧めていた先生や両親の反対を押し切って、高卒で地元から通える建設会社に就職し、今年で7年目。
仕事はソツなくこなし、それなりに趣味や遊びも適度にして、毎日は充実している。
こんな自分は、周りから見たらいち早く成長し落ち着いて見え、焦燥感などとは無縁に思えるのかもしれない。
それでも、現在進行形で今を生き進めている同窓生たちを目の当たりにすると、何故か自分だけがあの頃から一歩も動けず、取り残された気がしてしまう。
時間は留まることなく経過しているのに、自分だけが足踏みをしているように。
”…きっと、まだ”あの人”を断ち切れていないからなのかもしれない”
不意に浮かんでくるのは、十八歳のあの頃、誰にも打ち明けることのなかった、叶うはずのない想い人。
いくつかの恋愛を経験してもなお、心に残る忘れられない人。
あの人は、元気でいるだろうか?
今も、幸せでいるだろうか?
…何故だろう。
あれからもう7年も経つのに、同窓会というある種のノスタルジアな気分がそうさせるのか、今日はやけに思い出す。
仕事はソツなくこなし、それなりに趣味や遊びも適度にして、毎日は充実している。
こんな自分は、周りから見たらいち早く成長し落ち着いて見え、焦燥感などとは無縁に思えるのかもしれない。
それでも、現在進行形で今を生き進めている同窓生たちを目の当たりにすると、何故か自分だけがあの頃から一歩も動けず、取り残された気がしてしまう。
時間は留まることなく経過しているのに、自分だけが足踏みをしているように。
”…きっと、まだ”あの人”を断ち切れていないからなのかもしれない”
不意に浮かんでくるのは、十八歳のあの頃、誰にも打ち明けることのなかった、叶うはずのない想い人。
いくつかの恋愛を経験してもなお、心に残る忘れられない人。
あの人は、元気でいるだろうか?
今も、幸せでいるだろうか?
…何故だろう。
あれからもう7年も経つのに、同窓会というある種のノスタルジアな気分がそうさせるのか、今日はやけに思い出す。