【つぎラノノミネート中!】「急募:俺と結婚してください」の手持ち看板を掲げ困っていた勇者様と結婚することになったら、誰よりも溺愛されることになりました。
ふと頭の中に、聖剣のエンゾの声が響いた。いつもエンゾは倒すべきモンスターの情報なんかを教えてはくれるけど、そこまで協力的でもない。
エンゾにだってわからない情報はあるし、知っている情報を一方的に話したらそれで終わりだ。俺の呼びかけに答えたことだって……。
「……あの……もしかして。困ってます? 私……」
恥ずかしそうに、俺を見上げる潤んだ目。もしかして、さっきまで泣いていた? 状況的に考えれば、失恋か? だから、こんな良くわからない俺の募集に答えてくれた?
馬鹿だ。こんな可愛い子振るなんて、相手の男は何もわかっていない。そうだよ。もし、俺なら二つ返事で。
「めっちゃくちゃ!! 困っています!! どうか、俺を人助けだと思って助けてください!!」
エンゾにだってわからない情報はあるし、知っている情報を一方的に話したらそれで終わりだ。俺の呼びかけに答えたことだって……。
「……あの……もしかして。困ってます? 私……」
恥ずかしそうに、俺を見上げる潤んだ目。もしかして、さっきまで泣いていた? 状況的に考えれば、失恋か? だから、こんな良くわからない俺の募集に答えてくれた?
馬鹿だ。こんな可愛い子振るなんて、相手の男は何もわかっていない。そうだよ。もし、俺なら二つ返事で。
「めっちゃくちゃ!! 困っています!! どうか、俺を人助けだと思って助けてください!!」