【つぎラノノミネート中!】「急募:俺と結婚してください」の手持ち看板を掲げ困っていた勇者様と結婚することになったら、誰よりも溺愛されることになりました。
◇◆◇
「あんたって、本当に……何を言い出すかわからないね」
いつものように、魔塔での仕事をサボって遊びに来ていたルーンさんは、私の話を聞いて呆れたようにして言った。
「でも、気になるんです。ルーンさんだって、シリルの寝相については何度も言っていたから……そんなにすごいのかなって、どうしても気になってしまって……」
あんなに何をしていても、爽やかで格好良く決まってしまう夫シリルの、悪いという寝相……うずうずするくらい見たいし、とっても気になる。
ルーンさんは頬杖をついて、お茶を飲みつつ、一旦遠い目をしてから私に向き直った。
「あー、まあね……どんな様子なのか、俺から言葉で聞くより、一回見た方が断然早い。初めて見た時、俺も自分の目を疑ったしさ。これ、夢の中でもないしなとか」
まるで、世にも珍しいものを見たかのように語るルーンさんに、私はそれを見たいという気持ちが倍増してしまった。
「……そんなに……ですか」
ますます、より、気になるわ……どんな寝相なの。ここ数日、何度も挑戦して見られなかった失敗の日々も、そんな私の気持ちに拍車を掛けてしまった。
「うん……そうだなー……フィオナも若いし、一夜くらいだったら、徹夜も良いだろうしさ。あいつが眠るまで待って、それから部屋を覗いてみたら?」
「あんたって、本当に……何を言い出すかわからないね」
いつものように、魔塔での仕事をサボって遊びに来ていたルーンさんは、私の話を聞いて呆れたようにして言った。
「でも、気になるんです。ルーンさんだって、シリルの寝相については何度も言っていたから……そんなにすごいのかなって、どうしても気になってしまって……」
あんなに何をしていても、爽やかで格好良く決まってしまう夫シリルの、悪いという寝相……うずうずするくらい見たいし、とっても気になる。
ルーンさんは頬杖をついて、お茶を飲みつつ、一旦遠い目をしてから私に向き直った。
「あー、まあね……どんな様子なのか、俺から言葉で聞くより、一回見た方が断然早い。初めて見た時、俺も自分の目を疑ったしさ。これ、夢の中でもないしなとか」
まるで、世にも珍しいものを見たかのように語るルーンさんに、私はそれを見たいという気持ちが倍増してしまった。
「……そんなに……ですか」
ますます、より、気になるわ……どんな寝相なの。ここ数日、何度も挑戦して見られなかった失敗の日々も、そんな私の気持ちに拍車を掛けてしまった。
「うん……そうだなー……フィオナも若いし、一夜くらいだったら、徹夜も良いだろうしさ。あいつが眠るまで待って、それから部屋を覗いてみたら?」