今は魔王の手も借りたい。~転生幼女のほのぼのチートスローライフ~
(私たちが目の前に現れても魔王が復活しない。ゲームなら落ちた辺りから操作できなくなって、自動で話が進むんだけど)
エステルがそう思ったときだった。
「これが──」
レスターがなにかつぶやいて水晶に触れる。
その瞬間、触れた場所にぴしりと音を立ててヒビが入った。
「うわっ!? なにやってんだよ、レスター!」
「おいおい、怪力担当はディルクだろ?」
「危ないわ、レスター。魔力が漏れ出してる……!」
幼馴染たちが声を上げる。
「お兄ちゃん、だめ……!」
エステルもレスターを水晶から引き離そうとしたが、フェンデルに抱かれているせいもあってままならなかった。
エステルがそう思ったときだった。
「これが──」
レスターがなにかつぶやいて水晶に触れる。
その瞬間、触れた場所にぴしりと音を立ててヒビが入った。
「うわっ!? なにやってんだよ、レスター!」
「おいおい、怪力担当はディルクだろ?」
「危ないわ、レスター。魔力が漏れ出してる……!」
幼馴染たちが声を上げる。
「お兄ちゃん、だめ……!」
エステルもレスターを水晶から引き離そうとしたが、フェンデルに抱かれているせいもあってままならなかった。