今は魔王の手も借りたい。~転生幼女のほのぼのチートスローライフ~
 それぞれの自宅にいた幼馴染たちと合流したエステルは、当然ながら彼らに説明を求められた。

 一番説明が欲しかったのはエステルだったから、早々にまた自宅へと戻る。

 しかしそこにいるのはレスターだけで、ゼファーラントの姿はなかった。

「お兄ちゃん、あの人は?」

「どこかに行ったよ」

「もう来ない?」

「いや、そういう感じでもなかった。……とりあえずみんな集まったし、ちょっと頭を整理しないか? お茶を淹れるよ」

 レスターが言うと、幼馴染たちは困惑した様子を見せながらも椅子に腰を下ろした。

「なあ、レスター。俺たちの身になにが起きたんだ?」

< 112 / 443 >

この作品をシェア

pagetop