今は魔王の手も借りたい。~転生幼女のほのぼのチートスローライフ~
「いっぱい訓練した?」

「ああ、それはもう。だけど一日ちょっと教えてもらったくらいじゃだめだな。もっと時間をかけて学べば、村のみんなにも俺から伝えられるようになると思う。それでエステルに提案なんだけど」

 レスターは少し悩んだ様子を見せてから言った。

「予定より滞在時間を増やしたいんだ。魔物や盗賊から村を守るためには、設備だけじゃどうしようもないだろ。戦える人数を増やすためにも、俺の方で知識と経験を手に入れたい」

 それはエステルにとって願ってもない提案だった。

(なんだか今日はうまくいきすぎてる一日だなぁ)

 ラズとの邂逅を思い出したエステルは、レスターの言葉にうなずく。

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