今は魔王の手も借りたい。~転生幼女のほのぼのチートスローライフ~
「うん、そうだね。ラズ以外のセイレンも来そうだったし、いっそ交易を行うための建物を作ってもいいのかも」

「冬までにまたやることが増えたな……」

 エステルがレスターの言葉に深くうなずく。

「お兄ちゃんが村に戻ってくるまでに、前に作った親子丼よりもっとおいしいものを作っておくから楽しみにしてて!」

「エステルが作ってくれるならなんでもおいしいよ」

 妹に向けて笑みを浮かべたレスターは、少し離れた場所で会話が終わるのを待っているゼファーのほうを見た。

「ゼファー。俺がいない間、エステルをよろしく」

 ゼファーは壁にもたれて腕を組んだまま、軽く鼻を鳴らした。

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