今は魔王の手も借りたい。~転生幼女のほのぼのチートスローライフ~
 レスターにしては攻撃的な聞き方だった。

 ほかの村人たちと同じく、様子を窺っている幼馴染たちが心配そうな顔をする。

「男爵様の屋敷に招待して話を聞かせてもらいたいんだ。どのようにして、前年までは納税も滞りがちだった村をここまで発展させたのか」

 そう言いながら使者は集まった村人たちを見回した。

「して、予言者というのは単なる噂か? 未来を見通す力があると聞いているが」

「そんなに大それたものではありません。雲の動きを読んで天気を予想する程度です」

 エステルの代わりにレスターが答える。

(ゼファーはそこまで村のことにかかわってないし、このくらいの説明がちょうどいい)

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