今は魔王の手も借りたい。~転生幼女のほのぼのチートスローライフ~
(ゲーム通りに進むところもあるけど、そうじゃないところもたくさんある。村は無事だし、お兄ちゃんたちも元気だし、ゼファーも魔王にならないし)

 改めてエステルはふたりを見上げた。

(このままずっと、みんなでハッピーエンドを迎えられますように)

 いつの間にか白み始めた空が、新しい朝の訪れを告げていた。



 思わぬ事件に巻き込まれたエステルが村に戻ると、盗賊団の襲撃を受けたとは思えないほど元気そうな村人たちが呑気に出迎えてくれた。

 もちろん幼馴染たちも健在だ。

 無事に慣れ親しんだ家に帰ってきたエステルは久し振りにゆっくりと休み、翌日は昼に目を覚ましたのだった。

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