今は魔王の手も借りたい。~転生幼女のほのぼのチートスローライフ~
「そういや、レスターはいつの間に男爵のところに行ってたんだ? っていうか、どうやって行った? ちょっと前まで俺たちといただろ」

 フェンデルに聞かれ、レスターが困った表情で頬を掻く。

「俺にもわからないんだ。気がついたらエステルと一緒にいた」

「妹への過保護もそこまで行くと重症だな……」

 エステルは口を挟まず、今となっては懐かしい味のトウモロコシのパンをにこにこしながら噛み締めた。

(私しか知らないんだもんね)

「助けてくれたお兄ちゃん、かっこよかったよ」

 エステルが言うと、レスターが笑み崩れた。

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