今は魔王の手も借りたい。~転生幼女のほのぼのチートスローライフ~
「今日もかわいいな」

「え?」

「あ、いや。つい本音が……。そうそう、土産があるんだ。食べてくれるかい」

 笑み崩れたハーグに甘い砂糖菓子をもらい、エステルはお礼を言ってからさっそく食べさせてもらった。

 少し苦めの薬草茶で喉を潤していると、改めてハーグが話を切り出す。

「この辺り一帯を治めるキュラス男爵を知っているかな?」

 思わず茶を噴き出しかけたエステルだったが、すんでのところで飲み込んだ。

「は、はい。とっても偉い方なんですよね」

(呼び出されてあんなことがあったって言ったほうがいいのかな。っていうか、そもそもあのあとどうなってるんだろう……)

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