冴えない令嬢の救国譚~婚約破棄されたのちに、聖女の血を継いでいることが判明いたしました~
たくさんの追手が彼らを追います。王国の兵士、女性の実家に雇われた傭兵や魔法使い。しかし、さすが国一番の英雄だった元騎士です……馬を自在に乗りこなし、時には力ずくで、時には機転を利かせて、傷つきながらも女性を守り通します。
ある日、彼の手当てをしながら女性は申し訳なさから尋ねます。「どうして、そこまでして私を助けてくれるのですか?」……と。
すると元騎士は答えました。
「私はお金のために……自分のために騎士になった。だがいくら富と名声を集めても、そこに私の望むものはなかったんだ。誰だって自由に……自分らしく生きたいものだろう? 君が私と同じように考えていて、ひとりでは実行できずにいると思ったから、そうしたんだ。けれど……本当にそれでよかったんだろうか」
今もまだ迷う元騎士を見て、隣に座る女性は精一杯の感謝を伝えます。すると元騎士は女性に尋ねました。
「私はこれから色んな場所を回り、私たちと同じように自由な暮らしを求める人を探し集め、いつか幸せに暮らせる場所をつくろうと思っているけど、君はどうする?」
ある日、彼の手当てをしながら女性は申し訳なさから尋ねます。「どうして、そこまでして私を助けてくれるのですか?」……と。
すると元騎士は答えました。
「私はお金のために……自分のために騎士になった。だがいくら富と名声を集めても、そこに私の望むものはなかったんだ。誰だって自由に……自分らしく生きたいものだろう? 君が私と同じように考えていて、ひとりでは実行できずにいると思ったから、そうしたんだ。けれど……本当にそれでよかったんだろうか」
今もまだ迷う元騎士を見て、隣に座る女性は精一杯の感謝を伝えます。すると元騎士は女性に尋ねました。
「私はこれから色んな場所を回り、私たちと同じように自由な暮らしを求める人を探し集め、いつか幸せに暮らせる場所をつくろうと思っているけど、君はどうする?」