冴えない令嬢の救国譚~婚約破棄されたのちに、聖女の血を継いでいることが判明いたしました~
『はい! はいっ! おっしゃる通りでございます! 大っ変申し訳ございませんでした……! 以後留意致します――』
(あ~だめだ、ああなっちゃったらしばらくエイラは止まらないんだ……)
――――!! ――――――!!!!
顔中を真っ赤にして怒鳴るエイラの声が部屋中にキンキン響いて、耳を塞ぐこともできず痺れに身をよじらせるセシリー。通信器から送られる済まなそうな声からは、向こうにいるキースが平謝りする姿が透けて見えそうだ。
ベッド脇で倒れたまま、セシリーはせめて今回の出来事を自分への戒めとして反省し、教訓にすることとした。『ひとつ……今後神に誓って、絶対キースから渡された怪しげな薬は飲まないこと』、と。
(あ~だめだ、ああなっちゃったらしばらくエイラは止まらないんだ……)
――――!! ――――――!!!!
顔中を真っ赤にして怒鳴るエイラの声が部屋中にキンキン響いて、耳を塞ぐこともできず痺れに身をよじらせるセシリー。通信器から送られる済まなそうな声からは、向こうにいるキースが平謝りする姿が透けて見えそうだ。
ベッド脇で倒れたまま、セシリーはせめて今回の出来事を自分への戒めとして反省し、教訓にすることとした。『ひとつ……今後神に誓って、絶対キースから渡された怪しげな薬は飲まないこと』、と。