冴えない令嬢の救国譚~婚約破棄されたのちに、聖女の血を継いでいることが判明いたしました~
「分かった……ならば――」
「横から済まない。その件は私が責任をもって、今代の太陽の聖女に伝えておく。彼女もセシリー嬢と会いたがっていたからな」
レオリンが胸を叩いてラナに伝え、彼女はほっとした顔で頷いた。
「ありがとうございます……ではあなたが向こうの国の王太子様でいらっしゃるのね。私もできることなら、一度そちらの国にお邪魔してみたかったのですが」
「なに……わが国でもそちらの国でも命は時を経てあまねく空を巡り、そして再び地に降り立ち短き生を楽しむものだと言うだろう? ならばいつか……どこかでそういう機会もあるだろうさ。また、会おう」
「そうですね……きっと」
「……ラナッ!?」
微笑んだラナの膝が崩れ、それをリュアンが支える。
「横から済まない。その件は私が責任をもって、今代の太陽の聖女に伝えておく。彼女もセシリー嬢と会いたがっていたからな」
レオリンが胸を叩いてラナに伝え、彼女はほっとした顔で頷いた。
「ありがとうございます……ではあなたが向こうの国の王太子様でいらっしゃるのね。私もできることなら、一度そちらの国にお邪魔してみたかったのですが」
「なに……わが国でもそちらの国でも命は時を経てあまねく空を巡り、そして再び地に降り立ち短き生を楽しむものだと言うだろう? ならばいつか……どこかでそういう機会もあるだろうさ。また、会おう」
「そうですね……きっと」
「……ラナッ!?」
微笑んだラナの膝が崩れ、それをリュアンが支える。