冴えない令嬢の救国譚~婚約破棄されたのちに、聖女の血を継いでいることが判明いたしました~
「申し訳ありません。こんな湿っぽい話、つまらなかったでしょう」
「いえ、とんでもありません。貴重なお話を聞かせていただき感謝の言葉もない。私どもも自らの力の及ばなさを恥じるばかりです」
「今我らも苦心し、人材の獲得に励んでおります。先の世代の不幸からひとりでも多くの人々を救うべく、力の限り後進を育て、なにかあれば全力で皆様の元に向かうことを約束させていただきます」
それに合わせ、リュアンとキースも揃って深く頭を下げた。隣国での出来事とはいえ、魔法騎士団を率いる立場として、救えなかった命があることに無関心ではいられるはずもない。
人々を守る手はまだまだ足りていない。為すべきことをことを再確認し、騎士たちは小さく頷き合う。オーギュストもまた、そんなリュアンたちの決意を感じ取ったのか、努めて明るい口調で今後の協力を約束してくれた。
「私も騎士団の方々が日々国民のために力を振るってくださっていることには、大いに感謝しております。もし私で手伝えることがあれば、遠慮なく言っていただきたい。できる限り力になりましょう」
「いえ、とんでもありません。貴重なお話を聞かせていただき感謝の言葉もない。私どもも自らの力の及ばなさを恥じるばかりです」
「今我らも苦心し、人材の獲得に励んでおります。先の世代の不幸からひとりでも多くの人々を救うべく、力の限り後進を育て、なにかあれば全力で皆様の元に向かうことを約束させていただきます」
それに合わせ、リュアンとキースも揃って深く頭を下げた。隣国での出来事とはいえ、魔法騎士団を率いる立場として、救えなかった命があることに無関心ではいられるはずもない。
人々を守る手はまだまだ足りていない。為すべきことをことを再確認し、騎士たちは小さく頷き合う。オーギュストもまた、そんなリュアンたちの決意を感じ取ったのか、努めて明るい口調で今後の協力を約束してくれた。
「私も騎士団の方々が日々国民のために力を振るってくださっていることには、大いに感謝しております。もし私で手伝えることがあれば、遠慮なく言っていただきたい。できる限り力になりましょう」