冴えない令嬢の救国譚~婚約破棄されたのちに、聖女の血を継いでいることが判明いたしました~
「これでわかったか?」
真顔のままのリュアンを真っ赤な顔で睨みつけながら、セシリーは首を振る。
「そうか。なら何度でもしてやる……お前が俺を好きになってくれるまで」
「好きなんです……!!」
それを聞いて、セシリーは堪らず彼の胸にしがみ付き、秘めていた思いをぶつけた。
「とっくに……好きだから幸せになって欲しいんじゃないですか!」
「なら俺の側から消えるな!!」
リュアンはとても辛そうな瞳をして、セシリーの両肩に手を置き訴えかける。
「どんなことでもしてやるから……いなくならないでくれよ。お前だけなんだ、笑った顔を見て、あんなに嬉しい気持ちになれるのは! 心から幸せにしてやりたいって思うのは……!」
真顔のままのリュアンを真っ赤な顔で睨みつけながら、セシリーは首を振る。
「そうか。なら何度でもしてやる……お前が俺を好きになってくれるまで」
「好きなんです……!!」
それを聞いて、セシリーは堪らず彼の胸にしがみ付き、秘めていた思いをぶつけた。
「とっくに……好きだから幸せになって欲しいんじゃないですか!」
「なら俺の側から消えるな!!」
リュアンはとても辛そうな瞳をして、セシリーの両肩に手を置き訴えかける。
「どんなことでもしてやるから……いなくならないでくれよ。お前だけなんだ、笑った顔を見て、あんなに嬉しい気持ちになれるのは! 心から幸せにしてやりたいって思うのは……!」