冴えない令嬢の救国譚~婚約破棄されたのちに、聖女の血を継いでいることが判明いたしました~
そして彼は、聞き間違いようもなくはっきりと告げた。
「セシリー、お前が好きだ」
また唇が寄せられ、舐るような甘いキス。シャンパンの香りをほのかに感じながら、セシリーは思う。きっともう自分は彼と離れることができないと。
――長い口づけの後、浅く息を吐きながらセシリーはリュアンの胸に体を預ける。
「嘘つきました。本当はずっと一緒にいたいです。騎士団の皆と一緒に働きたいです」
「よし、ちゃんと素直になったな……。ほら、涙でべたべただから拭いてやる。……せっかく綺麗にしてたのにな」
リュアンがハンカチを取り出し、優しく押さえるようにして涙を拭いてくれる。窓ガラスに映った化粧はおかげで、それほど崩れてはいない。
少し落ち着いた後、ふたりして肩を寄せ合い窓の外の夜景を見ながら、これからのことを話す。
「セシリー、お前が好きだ」
また唇が寄せられ、舐るような甘いキス。シャンパンの香りをほのかに感じながら、セシリーは思う。きっともう自分は彼と離れることができないと。
――長い口づけの後、浅く息を吐きながらセシリーはリュアンの胸に体を預ける。
「嘘つきました。本当はずっと一緒にいたいです。騎士団の皆と一緒に働きたいです」
「よし、ちゃんと素直になったな……。ほら、涙でべたべただから拭いてやる。……せっかく綺麗にしてたのにな」
リュアンがハンカチを取り出し、優しく押さえるようにして涙を拭いてくれる。窓ガラスに映った化粧はおかげで、それほど崩れてはいない。
少し落ち着いた後、ふたりして肩を寄せ合い窓の外の夜景を見ながら、これからのことを話す。