冴えない令嬢の救国譚~婚約破棄されたのちに、聖女の血を継いでいることが判明いたしました~
レオリンたちが考えをまとめようと話し合う中、セシリーはエイラが去っていった空を見つめていた。
「セシリー……」
リュアンがそんな彼女を気遣い、支えになって立ち上がらせると……セシリーはフレアの元に寄って行った。
「……フレア様」
「力を尽くしましょう。それしかできないもの、わたくしたちには……」
もうできることは無い……そうわかっているかのように、らしくない弱々しい表情で笑うフレアに、セシリーは言った。
「ひとつだけ、できることがあるかも知れません。私に行かせてください……封印の地へ」
「……どういうこと? 何か方法があるの!?」
藁をもすがるフレアたちの前で、セシリーの口から、あの日月精の森で女神から伝えられたもうひとつの方法が明かされ……それは数日後実行に移されることになる。
「セシリー……」
リュアンがそんな彼女を気遣い、支えになって立ち上がらせると……セシリーはフレアの元に寄って行った。
「……フレア様」
「力を尽くしましょう。それしかできないもの、わたくしたちには……」
もうできることは無い……そうわかっているかのように、らしくない弱々しい表情で笑うフレアに、セシリーは言った。
「ひとつだけ、できることがあるかも知れません。私に行かせてください……封印の地へ」
「……どういうこと? 何か方法があるの!?」
藁をもすがるフレアたちの前で、セシリーの口から、あの日月精の森で女神から伝えられたもうひとつの方法が明かされ……それは数日後実行に移されることになる。